原作:山田鐘人、作画:アベツカサの両先生が描く後日譚ファンタジー漫画『葬送のフリーレン』では、主人公フリーレンと共に旅をする魔法使いフェルンと戦士のシュタルク以外にも多くの魅力的なキャラクターが登場します。
今回はコミック4巻37話から開始した一級魔法使い試験に登場した受験者の一人、ラオフェンのかわいさや扱う魔法、そして作中での活躍などの魅力について紹介していきましょう。
ラオフェンの初登場シーンと扱う魔法の特徴
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
ラオフェンの容姿はお団子ヘアーと中華系の服装が特徴的な少女で、作中では三級魔法使いと紹介されています。
彼女の初登場シーンは5巻39話で、一次試験で宮廷魔法使いのデンケンと二級魔法使いのリヒターと同じ第13パーティ所属です。
フリーレンがいる第2パーティから一次試験攻略に必要な鳥、隕鉄鳥(シュティレ)を得意魔法を使って奪う形で登場しました。
ラオフェンの声優
ラオフェンの担当声優は石上静香さんです。
他の作品では鬼滅の刃遊郭編で登場した宇随天元の妻の一人まきをや、2022年放映版のうる星やつらの弁天、魔法陣グルグルのニケ等、多岐にわたるキャラを担当されています。
ラオフェンの使う魔法
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
彼女は高速で移動する魔法(ジルヴェーア)を使って、目にもとまらぬ速さでフリーレンから隕鉄鳥(シュティレ)を奪いました。
この魔法は、南側諸国の山岳民族に伝わる民間魔法だとフリーレンが話していたことから、ラオフェンはそこの出身だと推測できるでしょう。
ラオフェンの年齢や性格
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
作中ではラオフェンの年齢ははっきりと名言されていません。
しかし、同じパーティのデンケンから使用後に魔法の痕跡が残ってしまう未熟さもあると指摘されていることから、まだまだ若い少女であることは予想できますね。
実力のある魔法使いたちの多くが一癖二癖ある性格をしている中で、ラオフェンは亡くなった受験者を弔ってあげようとしたり、フリーレンがデンケンを攻撃すると脅した際に助けようとする等、素直でやさしい性格です。
ラオフェンが可愛いと言われるきっかけになった出来事
試験の時にはフリーレンがいる第2パーティと戦ったラオフェンですが、彼女の人気が出たきっかけはその後の話になります。
第2パーティには負けてしまったものの、紆余曲折を経て一次試験に合格した後の46話で、リヒターが経営している魔道具店にデンケンと一緒にやってきたのです。
しかも、かごいっぱいのドーナツを食べていました。
リヒターが思わず『そいつはなんだ?』と尋ねる中、ラオフェンの返答はというと『爺さんに買ってもらった。あげないよ』というものです。
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
完全におじいちゃんに甘やかされている孫娘みたいな光景に、リヒターの『完全に孫じゃねーか』とツッコミを入れるシーンには思わず共感してしまいますね。
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
デンケンもデンケンでその後のレストランで『野菜も食べないといかんぞ』と言うのですから、孫みたいだと思ってしまうこと間違いなしです。
ここからラオフェンの孫娘的かわいさを感じた読者はきっと多いはずでしょう。
公式も孫扱い!!
引用元:葬送のフリーレン(アニメ)
ラオフェンの孫感に関しては公式も認めているところがあります。
なにせ、公式のSNSでも孫感強めと言われたり、複製体を出す魔物での戦闘シーンでは孫VS複製孫と言っているのです。
また、昨年クリスマスビジュアルでデンケン、リヒターと一緒にサンタ&トナカイ姿になったものが公開されました。
そこでもドーナツを食べているイラストだったことから、デンケンにまた買ってもらったのかなと思う人もいたでしょうね。
かわいいだけじゃない!ラオフェンの活躍
ここまで、ラオフェンの孫的なかわいさを紹介してきましたが、かわいいだけではない活躍シーンもあるんです。
ここではそちらも紹介していこうと思います。
あのフリーレンから隕鉄鳥(シュティレ)を奪った!一次試験の活躍
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
高速で移動する魔法(ジルヴェーア)を使ってフリーレンから隕鉄鳥(シュティレ)を奪うことにラオフェンは成功しています。
もちろん、魔法の痕跡が残ってしまうためフリーレンなら追跡は可能ですが、それでもすぐに奪い返すことができなかったということは、初見での対応ができないということです。
彼女は素直でやさしい性格からフリーレンに痛めつけられようとしているデンケンを助けようとして奪い返されてしまいましたが、それでも一度はフリーレンを出し抜くことができました。
そこの活躍は大きなポイントともいえるでしょう。
アニメで描写が追加されたラオフェンの二次試験の活躍
引用元:葬送のフリーレン(アニメ)
複製体を作り出す魔物がいる前人未到の迷宮を攻略するのが二次試験の内容です。
ラオフェンは一次試験で一緒に組んだデンケン、リヒターと加え徒党を組んで迷宮の攻略へ向かいました。
しかし、魔物は迷宮内にいる全員の模倣体を繰り出してきているんです。
実力、魔力、技術を含めてすべてをコピーした複製体が蔓延るとなれば、迷宮が前人未到だったのは当然だと言えるでしょう。
迷宮の最深部にはフリーレンの複製体が陣取っている状況下で手詰まりとなっていたところでフリーレンたちと合流し、ラオフェンは複製体たちが最深部へ向かうのを阻止する役割となりました。
コミックではそこの活躍はあっさりとしたものでしたが、アニメでは戦闘描写が追加されているんです。
自分の複製体と戦う際等に杖を鞭のように変化させたり、魔法だけではなく体術も組み合わせて戦う等の活躍を見せました。
でもやっぱりかわいいところも?二次試験のその後
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
二次試験の後の話にも、ラオフェンが登場しています。
二次試験では一次試験でラオフェンとパーティを組んだリヒターがいましたが、彼は運悪く一級魔法使いであり二次試験の監督をしていたゼンゼの模倣体と遭遇した結果、脱落となりました。
そんな彼を自分の経験などや試験の結果はリヒターの実力が不足していたからではなく、運の悪さからだったと不器用ながらに励ますデンケンをフォローするように『ごめんね、爺さん不器用なんだ』と伝えたり、デンケンにまた買ってもらったのだろうカゴいっぱいのドーナツを一つあげようとするなど、ラオフェンなりのフォローもあったんです。
ここはやっぱり、公式も認めている孫感が非常に出ているシーンと言えますね。
ラオフェンの三次試験とその後
引用元:葬送のフリーレン
一級魔法使い試験の最後の試験となった三次試験ですが、大魔法使いのゼーリエによる面接でした。
ラオフェンはゼーリエから一目見ただけで不合格だと評価されてしまいます。
元々、ゼーリエは二次試験の合格者が多すぎるため、例年通りの三次試験では死亡者が続出するため面接という形で平和的な試験としたのです。
実際、ラオフェンは実力面でもデンケンから未熟と評価されていることを考えれば、まだ一級魔法使いには早いという結果は仕方がないのかもしれません。
その後の登場シーンはあまり多くはありませんが、デンケンからクッキーやパンなどご馳走される描写があります。
ラオフェンの再登場はいつ?
引用元:葬送のフリーレン(漫画)
残念ながら現在収録されている範囲ではまだ再登場していません。
2025年冬段階で漫画は帝国編を展開しており、ここは一級魔法使い同伴でないと立ち入ることができない北部高原の先に位置していることからラオフェンが再登場することはまだないでしょう。
しかし、作中の時間としてそろそろ三年が経過してまた一級魔法使い試験が行われることもあるためそこで再登場するかもしれません。
再登場した時にもラオフェンの孫みたいなかわいらしさや、活躍を楽しみにしている読者もいるでしょうね。
まとめ:ラオフェンの可愛さは見た目だけじゃなかった
一級魔法使い試験編で登場したラオフェン。
そんな彼女の魅力は、かわいらしい外見だけではないことがよくわかりますね。
- 高速で移動する魔法を使ってフリーレンから隕鉄鳥(シュティレ)を奪ったり、アニメでは体術を組み合わせて戦う格好良さ
- 試験後の間で見せるデンケンとのおじいちゃんと孫娘みたいな雰囲気
- 亡くなった受験者を弔ってあげようとしたり、デンケンを助けようとする素直で優しい性格
作中での再登場がいつになるかはわかりませんが、再登場した時にもラオフェンの新たな魅力が引き出されるのかが楽しみです。