恋愛漫画は一途であればあるほど、頑張れば頑張るほど報われて最後は全部ハッピーエンドなものばかりではありません。
中には一途に想い続けた結果、片思いで終わってしまう漫画もあります。今回はそんな報われなかった恋愛漫画についてまとめてみました。
一途な片思いが報われなかった恋愛漫画
では早速おすすめの漫画をいくつかご紹介します。
恋と嘘
引用元:Amazon
少し未来の日本では、「超・少子化対策基本芳(通称:ゆかり法)」により、満16歳になると政府から結婚相手が指名される世の中となっていた。これは国が国民の遺伝子情報に基づいた最良の伴侶と結婚して幸せが約束されたもので、皆が受け入れていた。この幸せの便りである政府通知がくると、自由恋愛が禁止となり国が決めた相手と結婚することに。
主人公である根島由佳吏(通称・ネジ)は地味で成績もスポーツも中の下。そんな彼も16歳の誕生日を迎えようとしている。ネジは16歳を迎える前に小学校5年生の時から5年間片思いしているクラスメイトの高崎美咲に告白を決意。玉砕覚悟での告白の結果、美咲の答えは「…私も、ずっとずっと好きでした」2人が夜の公園で熱いキスを交わした次の瞬間になんとネジに政府通知が来てしまう。一瞬、自身のスマホに美咲の名前が表示されたかと思われたが、すぐに画面が変わり別の名前が表示されてしまった。5年間の片思いを経て報われたネジと美咲の思いはどうなっていくのか。果たしてネジの政府通知の相手とは?
ネジと美咲がお互いに5年間想いあって、両想いとなった途端に政府通知により引き裂かれる2人。ネジは政府通知の相手(真田莉々奈)を断ろうとするが、無意識に莉々奈にも惹かれてしまう。3人が相手のことを想って身を引こうとするが上手くいかず、それぞれの想いが報われない恋の物語に読んでいてもどかしくも切ない作品です。
作者:ムサヲ/講談社
最新10巻・連載中~
萌えカレ‼︎
引用元:Amazon
登場人物は主人公のさくらと、さくらに恋をする双子の兄弟、宝と新です。宝はとても好青年で、さくらに対しても優しい、周りの皆からも人気者。一方新は不器用で言葉やさくらに対しての態度もどこか暴力的。物語の始まりはさくらと宝が両思い。2人は順調なお付き合いをしていくのですが、さくらは色々な出来事を経て新の優しさ、孤独さに気づき、いつのまにかさくらの中で、新も気になる存在へと変わっていってしまいます。宝と新たを選べずに悩み苦しむさくらと、さくらが決められないなら自分たちで、空手の試合で決着を付けようと決めた宝と新。しかし、当日、試合会場には宝に片思いをするあみ(宝の幼馴染み)の姿しかありません。さくらは自分で決めなければとギリギリまで泣きながら考えます。
最終的にさくらが選んだのは、新。最初からさくらを思い続けていた宝の思いは報われず、亜美の片思いも報われない。一方で、ずっとさくらに片思いをしていたが、さくらのためを思い身を引いてきた新たの思いは報われる、というハッピーエンドです。さくらがどっちを選ぶのか最後まで全く展開が読めずドキドキします。
また、登場人物であるさくら、宝、新、亜美、それぞれが皆、自分の好きな人に幸せになってもらいたいからこそ涙を流すシーンが何度もあり、読んでいるとそれぞれの辛さ、切なさが伝わってきて、思わず涙が止まらなくなる、そんな作品でした。
作者:池山田剛/小学館
全7巻・完結済み
片恋トライアングル
引用元:Amazon
主人公の関谷かすみは図書委員をしており、放課後にいつも図書室にやってくる結城顕という少年に片思いをしています。顕の傍にはいつも幼馴染である葛西遥という少年がいました。遥は、かすみのことが気になっていますが、自分の気持ちになかなか気づきません。しかし、顕はそんな遥の想いに気づいて応援しようとします。顕に片思いのかすみ・かすみが気になる遥・遥を応援する顕という不毛な三角形の行方は一体どうなるのでしょうか!?
途中から登場する姫宮茉莉花という遥に片思いをしている少女がいるのですが、彼女に指摘されたことにより、遥はようやく自分の気持ちに気づきます。しかし、かすみの顕に対する気持ちを知っている遥は、そんな彼女の背中を後押し。かすみは勇気を出して告白しますが、残念ながらその片思いが報われることはありませんでした。
この作品は、登場人物たちの片思いがどれも報われず終わってしまうというとても切ないストーリー展開になっていますが、真っすぐで一生懸命な彼女たちの姿はとても魅力的です。
作者:天乃忍/白泉社
全2巻・完結済み
ハチミツとクローバー
引用元:Amazon
美術大学で出会った友人との交流と恋愛を描いた作品です。登場人物はとても個性的な人が多いですが、普通であれば仲良くしないのではないというメンバーがそれぞれに恋をすることによって、仲が良くなっていきます。最初はみんなほぼ初対面から始まりますが、主人公は青年の竹本くんという人で、小柄で子供っぽいですが天才芸術肌のはぐみちゃんに片思い。
はぐみちゃんへの恋心は当面本人に伝えることがないのでずっと片思いの状態が続きますが、はぐみちゃんは徐々に他の男子の森田くんの存在が気になっていきます。森田くんも、はぐみちゃんが気になるのでどんどん距離が縮まっていく様子をずっと見ていなければならない竹本くんの報われないため切ない展開に。
はぐみちゃんは友達としては竹本くんのことがとても好きなために、より辛い片思いになっているのではとハラハラ。竹本くんは母子家庭に育ったので根はしっかりしていますが、繊細な神経の持ち主なので最後にとても悩む姿が印象的。結果的には竹本くんの恋は報われない状態で終わりますが、最高の青春を過ごしていく作品なので私にとって、とても好きな漫画のひとつになっています。
羽海野チカ/白泉社
全10巻・完結済み
ドメスティックな彼女
引用元:Amazon
主人公のなつおは、ある日友達数人と別の高校の女の子数人とカラオケ店で会うことになりました。そこで出会った1人の女の子、ルイ。(ヒロイン)2人は比較的大人しい性格で、周りの友達の雰囲気についていくのがしんどかったのか、ルイとなつおはその場から抜け駆けをします。そしてルイの家へと行くことになり、ルイの要望で2人は体の関係を持つことに。
なつおは父子家庭で、ある日父が再婚することになり、再婚相手は娘が2人いるとのこと。新しい家を買って、人で住むことになります。再婚相手の家族と初対面、そこにはまさかのルイが…困惑する2人。なつおの父の再婚相手はルイの母だったのです。ルイにはヒナという姉がいて、とても明るくて人懐っこい性格で、なつおともすぐ仲良くなりました。
そしてルイとなつおは同じ高校にかようことになり、なんとヒナはその高校の教師として働くことになったのです。気まずいながらも生活を共にし、ルイは徐々になつおに片思いをするようになり、なつおはヒナに片思いをします。なつおの片思いは報われて、義理の姉と弟の恋が始まる一方、ルイの片思いは最後まで報われず。自分の好きな人が、自分の姉に恋をしているという複雑さともどかしさ、とても切ない作品です。
流石景/講談社
最新27巻・週刊マガジン完結
まとめ
片思いが報われなかった作品をいくつかご紹介しましたが、片思いが報われなかったからと言って全てが不幸な結末で終わるわけではありません。
例え報われなかったとしてもそれまでの過程がその人を大きくし、また報われない結末を描くことで読み手も考えさせられる作品も数多くあります。
報われないけど応援したくなる漫画から今後も目が離せません。