チェンソーマンの公安所属以外で初カラー表紙となったレゼって何者?

現在7巻まで発売されているチェンソーマン。その中で公安以外の人物であり単体でカラー表紙となったレゼというキャラクターがいます。

表紙になるということは、それだけの理由があるはずということで、今回はレゼについて調べてみました。

後半はガッツリとネタバレを含みますので、ご注意ください。

デンジと偶然出会った美少女レゼ

©藤本タツキ
引用元:チェンソーマン5巻

チェンソーマン5巻にて初登場するレゼですが、どんなキャラクターなのでしょう。

レゼってどんな子?

ある日、主人公デンジが街を歩いていると突然の雨に見舞われ、その時に雨宿りとして逃げ込んだ電話ボックスに、同じようにあとから駆け込んできた少女がレゼです。

つまりこれがデンジとの出会いであり、初登場のシーンとなっています。

二道(ふたみち)というカフェでバイトをしており、暇な時間には店内で勉強している場面も描かれており、デンジと話す際は頬を赤らめ、学校に行ったことのないデンジを夜の学校探検に誘ったりと、大人らしい外見ではないものの、大人顔負けの魅力を見せてくるのもまた魅力と言えますね。

そんな彼女をどんどん好きになっていくデンジの素直な人間性が伺える様子もまた見どころと言えるでしょう。

レゼの歌が不思議?

デンジを誘って向かった夜の学校探検。

ここでトイレに行くと言って、レゼが単独行動をしている途中に歌っている場面が描かれています。(画像参照)

画像を見て頂くと、既にお分かりの方もいるかと思いますが、ロシア語で歌っているのですが、これは調べてみると「ジェーンは教会で眠った」という曲のようです。

ざっくりとした内容は、最愛の人との日常やその後の死までを歌っているようですが、デンジとレゼの恋模様の間には非常にマッチするところがありますね。

これは個人的な感想になってしまいますが、画像の様にこの場面のカット割りは誰もいない学校を切り取った描写となっており、音と映像で是非動いているところもみたいような、美しく切なさもあるような場面に思えたのが非常に印象的でした。

しかし、なぜロシア語だったのでしょう。

レゼの正体※ネタバレ注意

ここまでの内容だと普通の女の子に思えるレゼですが、チェンソーマンはなかなかに予想を上回る展開をしてきます。

ここからはゴリッゴリのネタバレ注意です。

レゼの衝撃的な正体とは?

先述した学校探検中に、レゼはトイレに行くと一人教室を出ていきますが、その途中の廊下で、デンジの心臓を狙うサイコ野郎に遭遇し追われ、大雨の屋上に出ます。

当然おびえるレゼですが、そのサイコの関節を極めた後に締め落とす

サイコが連れていた悪魔である「台風の悪魔」からはレゼ様と呼ばれており、不穏な空気を感じますが、学校探索の日はそこで終わりとなります。

その後もデンジとデートを重ね、ある時思いを伝えキスと見せかけデンジの舌を噛み切り、チェンソー発動を狙うデンジの腕を切り落とし「デンジ君の心臓貰うね?」と一言。

レゼの正体はまさかの悪魔です。

デンジのお供であるサメの悪魔ビームが言うには、銃の悪魔の仲間であるボムというヤバい悪魔だとのこと。後々デンジに出会ったことや、その後の行動が全てデンジの心臓を狙う為の意図的なものだったことも明かされます。

公安の連中を容赦なく倒していく様や、悪魔に変身した姿、悪魔への変身の仕方などどこを取っても非常にわかりやすく強キャラらしくなっており、ビームの言う「ヤバい悪魔」らしさが前面に出ていますね。

しかしそんなことを物ともせず、吹っ切れて戦うデンジが最高すぎて非常に熱い戦いが繰り広げられ、レゼ編の終わりには、ここまでのチェンソーマンらしくない切なさもあり非常にいい幕切れとなっています。

レゼ編の最後にはソ連が生み出した兵士であることも明かされており、歌がロシア語だったのも納得がいきますね。

それにしても最後に明かされるソ連絡みの部分は、何とも言えない感情にさせられます。

レゼの正体は始めから明かされていた?

©藤本タツキ
引用元:チェンソーマン6巻

レゼ=ボムの悪魔だったわけですが、当然ながら本編ではその正体が明かされないままストーリーが進んでいきますが、レゼが表紙となった6巻を見ると、背景にすでにボムの悪魔が描かれています。

6巻ではまだボムに変身する直前ではあるので、ある意味ネタバレとも言えるかも知れません。個人的な感想ですが、カラー絵になると尚更かわいらしいキャラになっていますね。

ボムのいかつい感じとの対比がまたいい感じです。

まとめ

ということで今回はチェンソーマンに登場する美少女「レゼ」についてまとめてみました。

登場時はデンジに人間性を感じさせるためのキャラなのかなと思いきや、後半では思いっきり敵になっており、最初の美少女はどこへやらと思わせてくれる非常にいいキャラだと個人的には思いましたし、ジャンプといえば強キャラとの戦闘を経て、主人公が戦闘スキルはもちろんのこと、人間的にも成長するのが定番ですが、いまいちそんな王道を辿るようには思えないこのマンガ「チェンソーマン」でもその流れはあったようです。

ボムがデンジの戦い方にダメ出しし、少しズレてはいるようですが頭を使って戦うデンジに戦いの可能性を感じます。

そして、すべてが終わった後にレゼが働いていた喫茶店で、花束を抱きしめ待つデンジの姿はどこか人間的な成長を感じさせる場面ですね。諭すマスターもまたいい味だしてます。

これだけのキャラ設定がある上に、ジャンプの王道らしさに繋がる活躍だったレゼは敵ながらあっぱれといったところでしょうか。

まだまだ謎の多いチェンソーマンの今後が楽しみです。