【主人公じゃない!】なろう発のハイファンタジー感想とネタバレ

「主人公じゃない!」は転生ファンタジーのお決まり俺TUEEE系、転スラみたくあまりにも強すぎるのもつまらないというあなたにおすすめ作品。

常にギリギリ感で死線を潜り抜けてくテンポの良い爽快ファンタジーで、主人公じゃない!けど何だかんだで世界を救ってしまうお話です。

主人公じゃない!のあらすじ

レクスになってしまったサラリーマン
引用:主人公じゃない! 小説版1巻

ある日の帰り道、普通のサラリーマンだった俺はトラックに轢かれそうになった女の子を助け、自らが轢かれて死亡してしまったが

死ぬ前に見ていた、昔ハマっていたRPG「ブレイブ&ブレイド」(略して、ブレブレ)の「レクス」として転生することになった。

レクスはイケメンでLv50もあり、序盤最強キャラだが、Lv50にしては、装備は何だかしょぼいし、ステがめちゃくちゃ低い。

3年以内に世界を救わないと世界が崩壊するので、主人公を探して、適当に自分は隠居しようと企みます。

※2021/1/30現在、2年以内ではなく、3年以内に正式に変更されたようです。思ってたより長い話になりそうなのかもしれませんね。

主人公じゃない!の登場人物

主人公じゃない!の登場人物を見ていきましょう。

レクス

  • 名前:レクス・トーレン
  • 見た目:陰のイメージがあるイケメン
  • 年齢:25歳
  • どんな人物なのか

レクスはA級冒険者でありクールな孤高の冒険者で、レシリアやラッドたちを自分の攻略のため強く育てることを決めます。

性格はちょっと抜けた性格なので周りからは頭がいいのにたまにバカなところがある言われることがあり、本人はゲーム内のレクスを気取ってクールキャラを演じているが、周りにはバレバレです。

転生してゲームのキャラになったのでそれ以前の記憶はなく、そのため、一部には記憶喪失ということで通しています。

レクスの能力

レクスはLv50もあり序盤最強キャラですが、成長率は殆どない才能のかけらもない外れキャラでした。

レクスは大体のストーリーで9割方死ぬキャラのため、開発会社に適当なステータスを与えられた不遇のキャラだったのです。

後の話で冒険者だけではなく、一般の町の人より低い成長率ことが判明。

マニュアルアーツ(後述)とゲームの知識で元の世界には戻らず、何とかこの世界で「レクス」として生きていくことを誓ったのでした。

マニュアルアーツとは

マニュアルアーツとは、専用のコントローラーを使って実際に剣を持って戦っているような新・体感型ゲームで本来ならば、ブレブレというゲーム目玉でしたが、コントローラーをわざわざ買わないと利用できず、そのコントローラーは値段が高かったため、殆ど売れず開発会社は倒産してしまいました。

けれど、レクスはこのゲームが気に入っており、生前このゲームにのめり込み、バイトで貯めたなけなしの金をはたいて両手剣用にコントローラーを2つも購入しています。

マニュアルアーツを使うと、覚えていない技の軌道を真似するだけで、技を覚えていなくても後半の高威力の技が使用でき、また、スキルキャンセルが可能。スキルを瞬間移動のために使ったりする高度な戦略が可能で、技の威力も上がります。

NPCは「マニュアルアーツ」を使えません。そのため、この世界では「オートアーツ」が主流なので、レクスは元プレイヤーのため、マニュアルアーツを使えることがこの世界では大きなアドバンテージとなりました。

※専用のコントローラーは2万3760円(税込み)(両手剣を使うため2コントローラーが必要。コントローラー1個、1万1880円)

レクスの成長率

現在のレクスのステータスは
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Lv50

HP530
MP265

筋力 200
生命 200
魔力 200
精神 200
敏捷 200
集中 200
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レクスのレベルアップの上昇率は
(職業:ブレイブレオ時)
筋力 +4
生命 +4
魔力 +4
精神 +4
敏捷 +4
集中 +4

ブレイブレオの職業ボーナスが
筋力 +3
生命 +3
魔力 +0
精神 +3
敏捷 +3
集中 +3

つまり、レクスの素の上昇率は1レベルに上がる上昇率9となる
筋力 +1
生命 +1
魔力 +4
精神 +1
敏捷 +1
集中 +1

これは普通の町の人が平均12

冒険者が平均17~19

才能ある冒険者が20~22

勇者(世界の主人公)が25

チート四天王の「光の王子アイン」や「剣聖ニルヴァ」などユニークキャラ26以上

レクスの9は流石に酷すぎることが分かります。

レシリア

小説版レシリア・トーレンあなたは一体誰なの

引用元:主人公じゃない! 小説版1巻

  • 名前:レシリア・トーレン
  • 見た目:緑色のショートカットのレクスの妹であり、美人。羽のイヤリングを身に着けている。
  • どんな人物なのか:本作のメインヒロインポジション。風魔法の使い手

しっかりした性格であり、レクスを自分の剣で守るために強くなることを誓いました。

兄の体が大事だからとレクスに言っているが、レクスのことは兄以上に想っている節があります。

レシリアの能力

本来ゲーム内ならばイベントですぐ死ぬキャラクターでしたが、レクスが助けたため生き残ることができました。

すぐ死ぬキャラのため、開発会社が「レクス」と同じく手を抜き、適当なステータス設定でしたが「レクス」とは異なり、大幅に強キャラとなり、いきなりレベル1なのに3次職のインペリアルソードに転職できるステータスを持っていたのです。

レクスが本物の「レクス」ではなく、中身は別人なことを唯一知る人物で、スピードの成長率が高いため、3次職『インペリアルソード』から4次職『忍者』に転職し、元々かなり高かった火力が更に上がりました。

ラッド

  • 名前:ラッド
  • 見た目:赤髪、新米の剣士のパーティリーダー
  • どんな人物なのか:

『冒険者に憧れる都会の少年』というストーリーの主人公の1人。元気で無鉄砲。

物語の主人公と最初レクスに思われていたが、どうやら別のストーリー軸であり、この世界の主人公ではなかった模様。

レクスのことは、基本「おっさん」呼ばわりであるが、本人がいない所では師匠と呼んでいる。

※レクスは25歳のため、おっさんって歳でもない。

ラッド、ニューク、マナ、プラナ4人のパーティのリーダーで、ギルドのパーティ名が奇しくもゲームと同じ名前『ブレイブ・ブレイド』でした。

ラッドの能力

パーティの役割としては、筋力、生命が高く剣士やタンクとしての役割を持てる理想的なステータスを持つバランス型。<世界一決定戦>で3位になります。

レクスの愛剣である、「ブレイブソード」を譲り受け、修行でその剣が装備可能になったことで転職条件を満たし1次職『ヤングレオ』から特殊4次職の『ブレイブレオ』に転職。

ニューク

  • 名前:ニューク
  • 見た目:ラッドと対照の青髪の魔導士
  • どんな人物なのか:

ラッドと同じときに冒険者デビューし、ラッドとパーティを組むようになった1人で、魔法や補助を得意とする落ち着いた性格。

ニュークの能力

ステータスは、魔力が高く魔法使いの理想的で、後にレクスがステータスを振り直し、魔力極振りにした際は、ニュークの後輩になるかなと話します。

マナ

  • 名前:マナ
  • 見た目:黒髪の女の子。パーティの回復役で僧侶。
  • どんな人物なのか:ラッドと同じときに冒険者デビューし、ラッドとパーティを組むようになった1人で、冒険者マニアであり、レクスのこともレクス以上に詳しい。イケメンが好きなようで若干腐っている。

マナの能力

レクスにステータスは若干事故っていると言われていたが、ステには見えない才能があるらしく、修行で低かった集中もすさまじい勢いで上がり、回復に必要な精神が高いのが特徴。

プラナ

  • 名前:プラナ
  • 見た目:金髪の長髪のエルフ。アーチャー。
  • どんな人物なのか:ラッドと同じときに冒険者デビューし、ラッドとパーティを組むようになった1人で、金髪のエルフの少女。無関心で無口な性格で、レクスからは何考えているのか全く分からないと思われているが、普通に尊敬されている。

レクスの連携技に変なネーミングを付けたり、爆弾発言する。

世界最強の剣士「剣聖ニルヴァ」から、プラナから微かに邪な気配がすると言われている。今後の展開に注目です。

プラナの能力

アーチャーの理想ステである集中が天才的に上がるステを持ち、パーティの1番の火力役。

しかし弓に特化はせず、4次職『トリックスター』に転職しパーティに役立つ補助も覚える道を選んだ。

主人公じゃない!1話の内容ネタバレ

1話目はレクスが、ラッド達初心者パーティに出会いアースの街から逃げる話です。

この段階はラッド達初心者パーティはレベル3~4のため、レクスはラッド達に尊敬の眼差しで見られました。

レクスはNPCが本来使わない「マニュアルアーツ」をラッド達の前で披露し、ラッド達は何やらレクスの技が通常のアーツ技とは異なることに気が付き、A級冒険者実力に驚きます。

洞窟の中から始まる

転生後、これがゲームの世界の話だとすぐに理解するレクス。

ブレブレは主人公7人(+ ダウンロードコンテンツ)の中から1人主人公を選べるRPGで、自らがいる場所から、選択された主人公は『冒険者に憧れる都会の少年』だと考えます。

しかし、主人公の1人である少年(ラッド)が遺跡に触れても封印が解けず、遺跡のボス戦イベントが発生しませんでした。

ラッドが主人公じゃないため、ゲームのイベントが発生しなかったためです。

ゲーム内ではイベント発生後、遺跡のボスモンスター倒した時、アースの街にモンスターを呼び寄せ、街は滅び、今回はボスイベントは発生しなかったのですが、ゲーム同様にアースの街は燃えてしまいました。

どの主人公を選んでもアースの街は高レベルモンスターに襲われ、高レベルモンスターの住処、廃都アースになるからです。

アースの街から脱出を試みるレクスとラッド達

街から逃げる際に、ガーゴイルに襲われ、瀕死のレクスの妹・レシリアを救います。

レシリアは本来イベントで死ぬはずのキャラですが、レクスが回復材を使い一命を取り留めることができました。

意識のないレシリアを連れて、レクスはラッド達初心者パーティと「アース以外の街」へ逃げる事にします。

何処の街へ逃げるのかは2つの選択肢の中から選ぶことに

ゲーム内の強制イベントがあり、どちらを選択するかによって、今後の展開が異なるようです。

ゲーム内の選択肢には2つあります。

選択肢1:東に向かった先にある町「リクシア」に逃げることを選択。

⇒結果

  • 「ガーゴイル」の群れに襲われ、ラッドとレクス以外の初心者パーティメンバーが全員死ぬことになる。

選択肢2:近くの小さな漁村「ウミナ」に逃げることを選択。

⇒結果

  • 強敵「Lv60 ドゥームデーモン」に合い、レクスは健闘むなしく死んでしまう。

レクスは自分が死ぬのが嫌なので、ウミナに向かうことにしました。

とはならず、洞窟に引き返し、ワイバーンの住処を通り、山脈を超え、更に遠くの街である、第3の選択肢「フリーレア」に行くことに。

初心者パーティを見捨てず、どちらも救う道を選んだのです。レクスはとても優しい心の持ち主ですね。

ゲームでは存在しない選択肢、第3の街に行くとどうなるのか

リクシアの町に行けばガーゴイルが、ウミナの村に行けばドゥームデーモンが襲ってくる。

じゃあ、ほかの街に辿り着いた場合は?

その答えは、目の前のドゥームデーモンでした。

レクスは自分より圧倒的にステータスの高いモンスターと戦う羽目になる

結局、自分が死ぬのを回避したはずが、物語の強制力が強く、レクスは自分を死に追いやるドゥームデーモンと戦う羽目になってしまった。

以上までが1話となりステータスは以下の通りで、全てのステータスがドゥームデーモンが上回り、レクスには勝ち目が薄いことが分かります。

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Lv50 レクス

HP 530
MP 265

筋力 200
生命 200
魔力 200
精神 200
敏捷 200
集中 200

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Lv60 ドゥームデーモン

HP 2278
MP 356

筋力 356
生命 370
魔力 242
精神 306
敏捷 228
集中 242

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まとめ

主人公じゃない!は1話でいきなり、絶対絶命大ピンチとなってしまいました。

レクスはステも弱いですが装備がLv50にしては貧弱なのもあり、実際はレクスは確実に死ぬ設定にされているといったところでしょう。

レクスは死の運命の強制力から、どの様に切り抜けるのでしょうか。ゲームの強制力というのはこの物語では大事なポイントになります。

1話1話が丁寧に伏せんが練られた作品であり、どの話もよく出来ていると感じます。「主人公じゃない!」はコミックが売れれば、アニメ化もあるかもしれませんね。

今後魅力的なキャラが次々と登場し、展開が益々、面白くなってきます。どうぞお楽しみ!