ブルーピリオド7巻が発売されたので感想とネタバレ【藝大ライフ編】

3月23日に発売された『ブルーピリオド』7巻。

6巻では、主人公である矢口八虎が難関の国立東京藝術大学に合格を決めたところまでの物語でしたが、最新の7巻はどのような内容になっているのでしょうか。

月間アフタヌーンで連載されている山口つばさ先生の『ブルーピリオド』7巻のネタバレと感想を紹介していきます。

ブルーピリオド7巻のネタバレと感想

ブルーピリオド7巻

引用元:https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000338630

目標であった東京藝術大学への合格を決めたところで終わった「ブルーピリオド」6巻。高校生編が終わり第二章ともいえる待望の大学生編が7巻から始まります。

その7巻の発売日は、3月23日です。

絵をはじめてからまだ2年の八虎は、どのような学生生活をおくるのでしょうか?「ブルーピリオド」7巻の内容を紹介していきます。

ついに始まった藝大ライフ

倍率20倍の難関入試を現役で合格した八虎ですが、本人もまだ信じられないという感覚のまま入学式に臨みます。

新生活が始まるという期待感よりも不安の部分に焦点を当てて描かれており、

  • 昼間から大学の敷地内で酒を飲み酔っぱらっている、博士課程1年花陰真里亞
  • 受験の時に八虎の鏡を割ってしまった三木きねみ

などなど、さっそく新キャラも登場します。

学校で普通にお酒を飲んでいるあたり、イメージ通りの芸大生が登場したなって感じました。

油絵専攻の個性的な同期たち

油絵専攻の1年生は、担当教授たちと同期のメンバーの前で1人ずつ自身の作品と一緒に自己紹介をすることになります。

そこで八虎は高校時代に美術部で描いたF100号の作品(縁をテーマに描いたもの)を発表するのですが、同期のメンバーの発表を見て八虎は自分の実力がまだまだだったと落ち込んでしまいました。

同期メンバーの発表には内容があったけど、自分の発表には内容がない。自身でもその点は自覚できている分落ち込み方はすごかったですね。

八虎の作品も非常にいい作品だと思いますが、やっぱり美術の世界は難しいです…。

予備校時代に知り合った世田介くんも八虎の落ち込みに気づき「俺より下手な教授の言葉なんかにショック受ける必要なんかないのに」と、やっぱり世田介君は八虎のことを評価しているようですね。

大学での初めての課題

大学に入って初めての課題は、なんと「自画像」。そう、藝大入試の一次試験の課題と一緒です。さらに教授たちは1年生全員に「受験絵画は作品ではない」と強い口調で言い放ちます。

これまで必死に絵の勉強をしてきた八虎でしたが、それまでの技術を捨てないといけないという圧からやることなすことすべて裏目に出てしまい、初めての課題は失敗に終わってしまいました。

ついに八虎は高校時代の仲間を呼び出し、「どうしたらいいかわかんなくなっちゃった」と投げやりな感情になってしまいます。

葛藤のシーンは、正直読むほうもいい意味でテンションが下がりました。それだけ八虎に自己投影できるようにうまく作品が作られている証拠ですね。

桑名マキと再会!?

動物園で偶然八虎と出会ったマキさん

引用元:原作7巻より

八虎は藝大生と会いたくないという理由から、空き時間を学内ではなく動物園で過ごしそこで、偶然予備校時代のクラスメイト桑名マキと再会。

ベンチに座り、自身の悩みをお互い話す2人。お互いの悩みをさらけ出していくうちに八虎の気持ちに変化が生まれてきます。

ほんとはなんだってやっていいはずなんだよね。自分の人生じぶんのものなんだから」この言葉はとても印象的でした。

そこから八虎は心を殺さず、いろんなことに挑戦していくという大学生活の方針を決めることになります。予備校時代に大学受験に失敗していたキャラクターも登場するのはうれしかったですね。

桑名さんも八虎と同じく新しい方針を決めたので、これから八虎たち藝大生の活動と並行して、浪人生たちの描写もあるかもしれません。

ブルーピリオド今後の展開予想

自分が何を好きかを知ること、そこから大学生活をスタートすることに決めた八虎。きっとこれからいろいろな体験や経験をして、それを自身の作品に取り入れていくのではないでしょうか。

はじめの課題こそ失敗に終わった八虎でしたが、きっと手厳しい教授たちをあっと驚かせる作品を作ってくれることでしょう。

大学生活はまだ始まったばかり。新しく出会った同期のメンバーとどのような体験をしていくのかが今後の見所ですし、東京藝術大学ではない大学に行った美術部の生徒や予備校のクラスメイト達とも絡みも楽しみです。

美術の話とはズレますが、いつもすれ違ってばかりの高校の先輩である森先輩は、今のところ八虎のあこがれの存在として描写されていますよね。

今後恋愛関係に発展することはあるのでしょうか

高校生編では受験勉強に焦点が当てられていたので、人間関係にはそれほど触れられていませんでしたが、大学生といえば恋愛!

ビジュアルもいい八虎なので、恋愛ストーリーも描かれるといいなと思っています。

まとめ

ついに大学生活編が始まった『ブルーピリオド』7巻でした。

  • 藝大という大学
  • 曲者ぞろいの同期メンバー
  • 八虎の新しい目標設定

これからの展開が非常に楽しみな内容となっていましたね。

この作品は、主人公が絵を描き始めてからまだ2年という設定なので、今まで絵を描いたことがない人や絵に興味がない人でも気軽に楽しむことができる作品となっています。

それほど絵を始めて間もない人の描写がリアルで、実際に趣味として絵を描いてみたいと思う人も少なくないはず。

次の8巻の発売が待ちきれません!