名探偵コナンの中で、最近特に人気が出てきているのが赤井秀一です。今年は映画の主役にもなっているので、ますますその人気は高まりそうです。
そんな赤井秀一ですが、とにかくセリフがカッコ良く、読者を唸らせるセリフもたくさんあるので、今回は赤井秀一のセリフの中から名言だと思う言葉をコミックから映画まで調査をしてみました。
名探偵コナン赤井秀一の名言集【コミック編】
ではまず最初に、赤井秀一の名言をコミックから抜粋します。
原作37巻・アニメ309話 赤井秀一から毛利蘭への名言
泣いている蘭と赤井秀一が出会った時に放たれた言葉です。
「いや…思い出していたんだ…おまえによく似た女を…平静を装って陰で泣いていた…バカな女の事をな…」
これを聞くと本当に切なくなるセリフですね…。
赤井秀一が言うバカな女というのは、かつて交際をしていた宮野明美のことを言っており、宮野明美について、灰原哀の話を聞くと【頼りになるしっかり者のお姉ちゃん】という印象が与えられます。
そして、灰原哀は蘭を見ると宮野明美と重なる部分があることから、蘭と宮野明美は姿だけではなく考え方や立ち振る舞い方が似ているというのがわかりますし、赤井秀一もまた、蘭の姿と宮野明美の姿を重ね合わせているのですが、赤井秀一はしっかり者という印象ではなく、「弱い部分を隠して陰で泣いている」と表現しました。
つまり、宮野明美は赤井秀一の前では、弱い一面を見せていたということです。
普段はしっかりとした姿を見せようと頑張っているけれども、赤井秀一の前だけは弱い一面を見せられたということは、赤井秀一はそれだけ頼りになる存在であったということでしょう。
原作49巻・アニメ425話 赤井秀一からジンへの名言
赤井秀一ファンの間でもかなり有名な名言で、黒の組織の幹部であるジンに対して放った言葉です。
「やっと会えたな…愛しい愛しい…宿敵(こいびと)さん?」
実は赤井秀一はジンにかなりしてやられています。ジンにFBIのスパイだとバレたことで、黒の組織を追放されていますし、かつての恋人だった宮野明美(灰原哀の姉)がジンに殺されてしまっています。
ちなみに赤井秀一は黒の組織に潜入している時は長髪だったのですが、黒の組織を追放されてからはバッサリと髪を切り、そのことについて、上司のジェームズには「恋人に振られっぱなしなので、ゲン直しに切った」と話していましたが、当然これは恋人の女性にいつも振られているわけではなく、ジンのことです。そしてその恋人(宿敵)にようやく手が届くというところで、この名言が出ました。
ただこの時、赤井秀一とジンの距離は700ヤード(約640m)も離れていたのですが、赤井秀一はジンが持っていた小さな盗聴器を綺麗にライフルで撃ち抜きます。
ここで赤井秀一は狙撃の腕もかなり凄いということが明らかにされました。
原作58巻・アニメ499話 赤井秀一からキャメルへの名言①
黒の組織から守るために水無怜奈ことキールを保護していたFBIですが、黒の組織のトラップにより、キールの居場所がバレてしまい、キールを今保護している場所から移動することに。
そこで、囮の車を含めて3台の車でキールを移送させることになり、キールを乗せた車を運転するのが、キャメル捜査官となり、そのキャメルに対して放ったセリフがこちらでした。
「Fear of death is worse than death itself…死の恐怖は死そのものより人を悩ます。臆するなよ…」
もうこの言葉を赤井秀一から言われるだけで、こっちまで身が引き締まってしまいそうですね。
これはそのままの意味で、【自分が死ぬことよりも死ぬかもしれないという恐怖の方が精神的にくるから気をつけろ】というもの。
キールを乗せている車を運転するということは、黒の組織に車がバレたら真っ先に死ぬ可能性が高いキャメルを奮い立たせるためのセリフでした。
こんな言葉をスラッと言えてしまう赤井秀一は、やっぱりかっこいいですね!
この後、見事キャメルは赤井秀一の期待通りの働きをしてくれました。
原作85巻・アニメ782話 赤井秀一からキャメルへの名言②
この名言はもう赤井秀一ファン全員が歓喜した名言です。
そしてこの回で沖矢昴の正体は赤井秀一であるということも明らかになります。
実際に私もアニメで見た時は、展開がわかっていても鳥肌が立ってしまいました…。
その名言がこちら!
「屋根を開けろ…開けるんだキャメル」
この時、ジョディとキャメルが乗っている車が、公安警察の人たちに車で追いかけられている状況で、途中ジョディとキャメルが乗っている車のタイヤがエア漏れを起こし、絶体絶命のピンチに。
もうダメだと思ったその瞬間、車の後部座席に隠れていた赤井秀一がこの言葉を発し、ジョディとキャメルはここで赤井秀一が生きていたことを知りました。
たったこの一言だけなのにかっこよすぎますし、衝撃的な展開でその衝撃はキャメルは「赤井しゃん…」と涙ぐんでしまうほど。
この後、赤井秀一はエア漏れをしている車で狙いが定まりにくい状況の中、見事公安の車のタイヤを打ち抜き、ジョディとキャメルを窮地から救いました。
久しぶりの登場でも、狙撃の腕は落ちていないなんて、さすがですね。
[su_button url="https://link-a.net/gate.php?guid=on&mcode=k7cpxzxd&acode=cbp3k68awtln&itemid=0&mallurl1=https%3A%2F%2Fwww.hulu.jp%2Fwatch%2F100053404" target="blank" background="#e8b136" color="#ffffff" size="10" center="yes" rel="nofollow"]名探偵コナンの最新話はこちら[/su_button]原作85巻・アニメ783話 赤井秀一から安室透への名言①
安室透は、赤井秀一と同様に人気の高いキャラクターです。
安室透の本名は降谷零といい、公安警察であるのと同時に、バーボンとして黒の組織に潜入していて、そんな安室透は赤井秀一に対してかなり恨みを持っており、赤井秀一の姿を見るだけで冷静さを欠いてしまうほど。
そんな安室透に対して赤井秀一が放った名言はこちらです。
「目先のことに囚われて…狩るべき相手を見誤らないで頂きたい…」
本来なら公安警察とFBIが協力すれば、黒の組織を追い詰めることもできます。
しかし、冷静さを欠いてしまっている安室透は、生きている赤井秀一を黒の組織に引き渡し、自分はもっと黒の組織の中心部分にまで上り詰めた後に、より重要な手がかりを得ようとしていました。
そんな安室透の様子を見た赤井秀一が、この名言を放ちます。
実はこの名言は、映画「純黒の悪夢」でも少し出てきているのですが、普段冷静に判断して行動出来るはずの安室透が、赤井秀一が絡むとどうも憎しみが強く出ていて、何故、安室透がここまで赤井秀一のことを恨んでいるのか…それは次に紹介する名言に理由がありました。
原作85巻・アニメ783話 赤井秀一から安室透への名言②
同じぐらいの時に、赤井秀一は安室透にこのような発言を。
「彼のことは今でも悪かったと思っている」
この短いセリフの中には、物語の中でも重要な意味が込められていて、このセリフが出てきた時、この【彼】というのは誰のことなのか、ファンの間でもかなり話題となりました。
このセリフから、安室透にとって大切な人が、赤井秀一によって何か悪いことが起きてしまったということまでは予想出来ます。
この【彼】については、しばらく語られることはありませんでしたが、原作88巻・アニメ836話~837話で少しだけ明らかに。
ある事件をきっかけに、世良真純は過去にギターを教えてくれた男性のことを思い出し、当時、世良真純は黒の組織で活動をしている赤井秀一を見つけて、ついあとを追いかけてしまい、赤井秀一から厳しく怒られてしまうのですが、赤井秀一が帰りの切符を買いに行っている間に、世良真純に声をかけたのがスコッチと呼ばれていた男性でした。
世良真純はそのことについて、蘭や園子に話していたのですが、その様子を見た安室透は、
「君の兄に殺された男だよ」
と心の中で呟きます。
実は、このスコッチもまた公安警察から来たスパイで、安室透とも親しい関係にあった人物で、そして、そのスコッチは赤井秀一によって殺されてしまったというわけです。
ただ、真相としては赤井秀一が直接殺してはおらず、逆に組織に公安のスパイだとバレてしまったスコッチが情報の入ったスマホごと自分を撃ち抜いて自殺しようとしているのを阻止していました。
しかし、スコッチの危機に慌てた安室透がかけつける足音を追っ手だと勘違いしたスコッチは、一瞬足音に気を取られた赤井秀一の隙をついて拳銃で自殺。
安室透が駆け付けた時は、既にスコッチは亡くなっており、状況からスコッチが自殺したということまでは理解したようですが、何故こうなってしまったのかはわかっていません。
赤井秀一ほどの男なら、スコッチの自殺を止められたのではないか…ということで、安室透は赤井秀一のことを恨むようになってしまったのです。
一方で赤井秀一もまた、自分がしっかり阻止していればスコッチを死なせることは無かったという想いがあるため、恨まれることについて反論をするつもりもありません。
もし、安室透がこの真相を知ったらどうなってしまうのでしょうか?真相を知る時が来るのかも気になりますね。
赤井秀一の名言集【映画編】
では次に、映画で登場した名言をご紹介します。
異次元の狙撃手 赤井秀一からジョディへの名言
まず多くの女性の心を鷲掴みにしたのが、このセリフです。
「心配するな。俺がいる限りお前にそんな真似はさせない。決してな」
これは、ジョディが日本のスナイパーとアメリカのスナイパーについて、赤井秀一に尋ねるシーンです。
相手の心臓を狙っても、10秒は動けてしまい、その間に人質や警察官が危険な目に遭ってしまう。
確実に仕留めるには、相手の脳幹を1発で撃ち抜かなくてはならない、それができるかと赤井秀一はジョディに問いかけます。
戸惑うジョディに対して、このセリフが放たれました。
こんなことをサラッと自信を持って言えてしまう赤井秀一は、やはり頼りがいがあってカッコイイですね!
実際に現段階でも、ジョディが犯人の脳幹を撃ち抜くシーンはありません。
赤井秀一のサポートは完璧であることがわかります。
異次元の狙撃手 赤井秀一(沖矢昴)からジェイムズへの名言
こちらもまた異次元の狙撃手からの名言で、これは、赤井秀一扮する沖矢昴の姿で出た名言です。
それがこちら!
「了解」
たったこれだけの言葉なのですが、実はすごく重要な真実が明らかになったシーンでもあります。
今でこそ、沖矢昴は赤井秀一であるというのは周知の事実ですが、この映画が公開された時は、赤井秀一は死亡していることになっており、沖矢昴が赤井秀一であるということはアニメでも漫画でも明らかにされていませんでした。
しかし、映画の最後のシーンで、沖矢昴がジェイムズに報告をし終わった時に、赤井秀一の声で「了解」と言ってエンドロールに繋がります。
当時、私も公開初日にこの映画を映画館で見ていたのですが、この「了解」というセリフが出た瞬間、私も驚きましたし、隣に座っていた女性も「え?」と声に出してしまっていました。
エンドロール中でも、少しザワザワとしており、かなり衝撃が大きかったことが伺え、まさか映画でこんな重大な秘密を明らかにするとは思っていなかったので、あの衝撃は今でも忘れられません。
やはりコナンの映画は色々とすごいですね…。
純黒の悪夢 赤井秀一が狙撃をする時の名言
最後に紹介するのは、純黒の悪夢での名言です。
「堕ちろ」
もう赤井秀一の場合、この一言で全てをかっさらっていきます。
これは、コナンと安室透と赤井秀一が協力して、黒の組織が乗っているヘリコプターを制圧しようとしているシーンです。
暗闇の中で狙撃しようとしても、暗視スコープが壊れているため、なかなか上手くいかないということで、コナンや安室透がなんとかしてヘリコプターが見えるように明かりを灯し、明るくなったことで、ヘリコプターの弱点が一瞬見えた瞬間、このセリフと共にライフルでヘリコプターの弱点を撃ち抜きます。
そして、その弾はヘリコプターの弱点に当たり、一気に操作不能に。これもまた、赤井秀一だからカッコよくなれるセリフだなと思います。
まとめ
赤井秀一は原作でも映画でも様々な名言を残していて、思わずドキッとするようなカッコイイセリフもあれば教訓になるようなセリフもあり、どれも赤井秀一だからこそ言えるようなセリフばかりなのでさすがだなといつも思ってしまいます。
そんな赤井秀一は今年公開される映画【緋色の弾丸】に登場するので、赤井家が集結するということもあり、どんな話になるのか、どんな名言が出てくるのか、今からとても楽しみですね。