11年以上にわたる長期連載の末、ついに完結した進撃の巨人。
その中でもダイナ巨人は、序盤から登場し多くの読者に強い印象を残しました。
アニメ第1話(漫画:第2話)で、ダイナ巨人がエレンの母・カルラを捕食する衝撃的なシーンが描かれ、物語の核心に関わる重要な出来事として知られています。
なぜダイナ巨人がカルラを捕食したのかは、作中の描写や伏線、王家としての立場、エレンとの関係性から明確な理由が見えてきました。
そこで今回は、ダイナ巨人がカルラを捕食した理由について
- アニメ・漫画で描かれたカルラとの遭遇や決定的瞬間
- 王家の秘密やエレンとの複雑な関係性の影響
- ダイナ巨人の行動に隠された衝撃の伏線
- ダイナ巨人の運命と最後までの経緯
について徹底的に解説していきます。
ダイナとカルラのプロフィール
引用元:進撃の巨人
本題に入る前に、そもそもダイナとカルラがどんな人物なのか、よく分からない方のためにプロフィールと背景をおさらいします。
ダイナ・フリッツのプロフィール
- 名前:ダイナ・フリッツ
- 誕生日:7月26日
- 身長:168cm
- 体重:45kg
- 年齢:?
- 性別:女性
主人公エレンの父親の前妻で「獣の巨人」ジークの母親です。
正体はフリッツ王家の末裔で巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ人物で、始祖の巨人の奪還を企てるが、息子ジークの密告により失敗し巨人化させられてしまいました。
ダイナの声優
- 名前:岸本望(きしもと のぞみ)
- 誕生日:5月28日
- 性別:女性
- 代表作:進撃の巨人/ダイナ かげきしょうじょ!!/美月圭人 ウマ娘/エアグルーヴの母親
カルラ・イェガーのプロフィール
- 名前:カルラ・イェガー
- 誕生日:1月29日
- 身長:165cm
- 体重:58kg
- 年齢:32歳
- 性別:女性
主人公エレンの母親でエレンの身を案じ、調査兵団に入りたいというエレンを強く叱っていました。
シガンシナ区が巨人に襲撃された際に崩れた屋根の下敷きとなり、身動きできないところをダイナ巨人に捕食され死亡します。
カルラの声優
- 名前:鷹森淑乃(たかもとよしの)
- 誕生日:11月23日
- 性別:女性
- 代表作:進撃の巨人/カルラ 鋼の錬金術師/トリシャ・エルリック メゾン一刻:神坂
ダイナ巨人がカルラを食べたのは何話?
引用:進撃の巨人
ダイナ巨人がカルラを食べたのは、
- アニメ1話
- 原作:2話
です。
では、なぜダイナ巨人はカルラを食べることになったのか、その理由と経緯を見ていきましょう。
アニメ1話(漫画版:2話)でウォール・マリアの端に位置するシガンシナ区は、超大型巨人と鎧の巨人の襲来によって、一瞬で地獄へと豹変しました。
壁の破壊によって飛散した巨大な瓦礫は容赦なく街を壊し、カルラがいた自宅もその下敷きになってしまいます。
エレンとミカサは必死にカルラを助けようと試みるも、子供二人の力では屋根を持ち上げることは到底不可能、そしてカルラの足は瓦礫によって潰され、自力で脱出して逃げる術はすでに失われていたのです。
そこへ追い打ちをかけるように現れたのが、不気味な笑みを浮かべたダイナ巨人、圧倒的な力で瓦礫をどかしながらカルラに近づく姿は、まさに抗いようのない恐怖の象徴で、この時、救出に現れたハンネスは、巨人の恐怖に立ち向かうことよりも子供たちの命を優先するという決断を下しました。
エレンとミカサは激しく抵抗し、泣き叫びながらカルラを助けるよう訴えるも、ハンネスに運ばれる中でカルラが食べられる瞬間を直接目撃することとなったのです。
しかし、この地獄こそが物語の大きな転換点となりました。
カルラを食われた怒りはエレンを突き動かす原動力となり、同時にダイナ巨人の血筋という重要な伏線が、後の物語において驚愕の真実へと繋がっていくことになります。
王家の秘密とエレンの複雑な関係性
ダイナ巨人がカルラを捕食した出来事が物語の転換点になった背景には、単なる偶然ではなく、王家としての秘密やエレンに与えた影響が深く関係しています。
【ダイナ】マーレの刑罰と無垢の巨人化
ダイナは、かつてのエルディア帝国において君臨した王家の血筋を引く人物です。
エルディア人は巨人化する特殊な能力をもつ種族であり、その中でも王家の血を引く者は、巨人の力を完全に制御・発動させるための鍵として、物語の伏線に深く関与しています。
ダイナは壁外でエルディア復権派として活動していたが、実の息子であるジークの密告によりマーレ政府に拘束されました。
結果、ダイナは「マーレの戦士」のような任務をおびた巨人ではなく、パラディ島へ追放される刑罰として、理性を失った「無垢の巨人」へと強制的に変貌させられた過去を持っています。
王家の血筋と巨人化能力
「王家の血筋」と「巨人化能力」の組み合わせは、物語後半において極めて重要な意味を持ちます。
始祖の巨人の能力を保持するものが、王家の血を引く巨人と接触することは、その真の力を引き出すための不可欠な条件になっているためです。
ダイナ巨人がカルラを捕食した出来事は、後にエレンがダイナ巨人と再会し、その能力を覚醒させるための重要な伏線として機能しています。
エレンの復讐心と運命の必然
カルラの死は、「駆逐してやる。一匹残らず」とエレンに巨人への強い憎悪と壁外への意思を抱かせる直接的なきっかけになりました。
しかし、この一連の行動は単なる偶然にとどまりません。
王家の血筋による特殊な能力、エルディア人のDNA、そしてエレンの心理形成が複雑に絡み合った結果であり、物語を完結へと導くための必然的な要素として描かれています。
ダイナ自身は、巨人化以降自由意志を失い、本能のままに行動する存在となっていました。
ダイナが王族としての宿命を背負いながらカルラを捕食したという事実は、エレンが始祖の力を制御する条件を満たすことになり、エレンの成長と運命を決定づける要因となったのです。
ダイナ巨人の行動の伏線
ダイナがカルラを捕食した背景には、単なる巨人の本能だけでは説明のつかない衝撃的な事実が隠されていました。
カルラが食べられた理由
引用:進撃の巨人
物語の終盤、カルラを捕食したダイナ巨人の動きは、未来のエレンが「始祖の巨人」の力を用いて制御していたという事実が明かされました。
エレンは「道」を通じて過去・現在・未来のすべてを同時に知覚できる状態にあり、その超越的な力を利用することで、過去の巨人の行動に干渉することが可能となり、この能力こそが、本来であれば近場にいた別の人間を狙うはずだったダイナ巨人を、カルラの元へと導いた直接的な理由です。
この過去への介入は、エレン自身の性格や行動原理を形作るための不可避な選択として描かれています。
母親を失うという壮絶な経験は、エレンの中に「巨人を駆逐する」という強烈な憎悪と戦う意志を植え付け、未来の歴史を確定させるための絶対的な動機となりました。
自らの手で母を犠牲にする道を選んだ事実は、彼が背負う力の重さと、目的を達成するための冷徹な決断を象徴しています。
また、この出来事は幼馴染であるミカサやアルミンとの関係性にも長期的な影響を及ぼし、ミカサはカルラの死をきっかけにエレンを守る決意を一層強め、その後の献身的な行動へと繋がりました。
一方でアルミンは、エレンが抱える復讐心や、歴史の奔流の中で突き進むその危うさを冷静に見極める役割を担うことになります。
このように、一見すると過去の悲劇であったカルラの死は、三人の絆を試しながら物語を完結へと導くための必然的なピースとして機能しているのです。
未来のエレンが過去のダイナを操り、カルラを捕食させたという事実は、物語を完成させるための衝撃的な伏線の回収となりこの行動は、エレンの成長や復讐心の原点であると同時に、彼が「自由」を求める中で直面した過酷な宿命を浮き彫りにしています。
ベルトルトの生存とダイナ巨人の進路変更
シガンシナ区の壁が破壊された直後、壁内に侵入したダイナ巨人は、目の前にいたベルトルトを見逃して通り過ぎるという不自然な行動を取りました。
物語の終盤において、この行動もまた未来のエレンによる介入であったことが明かされます。
エレンは始祖の巨人の力を用い、ダイナ巨人の関心をベルトルトから逸らして別の方向へ誘導しました。
エレンがベルトルトをあえて見逃した理由は、その時点においてベルトルトが死ぬべきではなかったためです。
物語の整合性を保つためには、ベルトルトは生き延びて壁内に留まり、後にアルミンが超大型巨人の力を継承するという歴史が維持されなければなりませんでした。
つまり、エレンは未来に起こるべき展開を確定させるために、あえて仇の一人であるベルトルトの命を救う選択をしたのです。
この介入の結果として、ダイナ巨人は本来の標的を見失い、その先にいたエレンの母・カルラの方へと向かうことになり、エレンにとってこの選択は、母の死を自身の意思で確定させるという極めて過酷な決断となりました。
しかし、この一連の流れがなければ、エレンが強い復讐心を抱くことも、アルミンが超大型巨人の力を得ることもなく、物語は完結へと向かうことができなかったのです。
このように、ダイナ巨人がベルトルトを無視してカルラを捕食した行動は、単なる偶然の重なりではなく、物語を完結させるための必然的な調整でした。
ベルトルトを生存させることが、人類の反撃やその後の世界の命運を左右する重要な鍵となっていた事実は、作品全体を通した壮大な伏線として完結しています。
エレンとダイナ巨人の再会
引用:進撃の巨人
シガンシナ区の壁破壊から5年後、調査兵団が総力を挙げて行ったエレン奪還作戦において、エレンはダイナ巨人と再会します。
過去にダイナ巨人と対峙した際、エレンとミカサを連れて逃げたハンネスが、カルラの仇を討つべくダイナ巨人に立ち向かいましたが、激闘の末に食い殺されるという事態が発生したのです。
目の前で恩人を失ったエレンは、自身の無力さに絶望し、激しい自責の念に駆られながら泣き叫ぶも、この時、隣にいたミカサがエレンを鼓舞したことで、彼は再び立ち上がる意志を取り戻しました。
ダイナ巨人が再びエレンに向けて手を伸ばした際、エレンは武器を持たないまま、その掌を素手で殴りつけるという行動に出たのです。
座標の発動とダイナ巨人の最期
エレンの拳が王家の血を引く巨人であるダイナの掌に触れた瞬間、エレンの中に眠っていた始祖の巨人の能力が一時的に覚醒しました。
これは、始祖の力を保持する者が王家の血を持つ巨人と直接接触するという、能力発動の絶対条件を偶然にも満たしたためです。
この接触により、エレンの叫びが座標を通じて周囲の無垢の巨人たちに伝わり、一斉にダイナ巨人へ襲いかかる事態になり、標的になったダイナ巨人は、多数の巨人に食い荒らされ、一切の抵抗ができないまま無惨な最期を迎えました。
この出来事は、エレンが自らに備わった巨人を操る力を初めて自覚する決定的な瞬間となったのです。
また、ダイナは巨人化直前にエレンの父親であるグリシャに対し「どんな姿になっても必ず会いに行く」と伝えました。
その言葉通り巨人になってもなおグリシャを食べて力を継承したエレンに引き寄せられ、最終的に彼に王の力を授ける役割を果たしたという、物語の宿命や巡り合わせを象徴する幕引きとなったのです。
まとめ:ダイナ巨人がカルラを食べた理由はベルトルトを死なせないため
- カルラの死は、未来のエレンが始祖の力を介してダイナ巨人を誘導した結果だった
- ダイナ巨人の正体は王家の血を引くダイナ・フリッツであり、エレンがその力(座標)を覚醒させるための重要な鍵となった
- エレン奪還作戦での再会と接触により、エレンは初めて巨人を操る能力を自覚した
- ハンネスの死や母の犠牲という凄惨な過去は、エレンが歴史を確定させ、目的を果たすための必然的な選択として描かれた
母を食わせるという過酷な選択の裏には、物語を完結へと導くための巨大な因果関係が隠されていました。
一見すると残酷な歴史の改変ですが、それこそがエレンの抱いた怒りの原点であり、彼が「自由」を求めて進み続けるための絶対的な動機となっていたのです。
すべての伏線が回収された今、物語の冒頭を改めて見返すと、エレンやダイナが背負っていた宿命の重さをより深く感じることできます。